ハンドヒューイング

最近は仕事後に、わに倉庫の
ロケットマスヒーター前の炉壁をさわっています。
昨日はストーブ焚き口の上部にマントルシェルフ的な棚をのっけました。
これは5年ほど前、この日の為にダグラスファーをハンドヒューイングしておいたものです。ハンドヒューイングというのは、ブロードアックスという斧(日本でいう鉞)で丸太から角材にはつって製材する方法をいいます。
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もっと綺麗な仕上がりにしたければ、ここからさらにアッズという道具を使うと、もう少しフラットになるのですが、僕はこのままの粗い感じが好みなので、あえてこのままにしています。北米の古いログハウスやバーンの柱や梁なんかはこの製法でつくられたものを見ることができます。
当時つくられた本物はこんな感じ。
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これは僕がオンタリオに滞在していた時の乗馬クラブにあったバーンの梁です。
(移築されたものらしいです。あ、それとここで乗馬をしていたわけではなく、この乗馬クラブのオーナーの別荘として使う建物をダブテイルログという工法でつくるのを手伝わせてもらってました)
滞在時、この梁の上をアライグマやツバメが行き来するのをよく見かけましたが、100年ほどの間、それらを繰り返してこの雰囲気になってきたのでしょうね。
ちなみに、今回の棚はこの上の写真のような雰囲気にはしません。いや、なりません。
この雰囲気にするには長期間雨風にさらせばなりますが、日本の場合は湿度が高めなので、よく管理して腐りが入るのを注意深くみる必要があります。でも、そもそも、この雰囲気にするためだけにそこまでする必要があるか・・・
今回は室内ですから、このダグラスファーは日本人好みのあめ色になっていきます。そして艶がでてきます。これから時間をかけて良い感じにじっくりと育てていこうと思います。

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いったい完成はいつになるのか。
自分で言うのもなんですが、きっと良くなると思います。

自分が好きなようにつくってるんだから当たり前か・・・
※レンガの色が上と下で違うのは、色の薄い部分はおととし施工したからです。
乾けば同じ色合いになるのですが、このレンガは少し濡れているくらいの方が良い感じです。薪ストーブを焚くと室内の湿度がかなり低くなるので、たまに霧吹き等でレンガに水を含ませると色も室内環境も良くなるかもしれませんね。